一人暮らしのワンルームで在宅ワークをしていると、どうしても壁にぶつかるのが「スペース問題」です。デスクを置けば部屋が狭くなる、かといってローテーブルで作業すると腰が死ぬ。そんな悩みを抱えながらSNSの「デスクツアー」動画を眺めては溜め息をついている人も多いのではないでしょうか。でも実は、部屋の中にはまだ誰も本気で手をつけていないデッドスペースがたくさん眠っています。今回は「まさかここが使えるとは」という場所を活用した、一人暮らし向けのPC環境づくりのアイデアを紹介します。
冷蔵庫サイドの隙間にモニターアームを突っ張り固定する
冷蔵庫と壁の間にある数センチの隙間、あるいは冷蔵庫の横面。ここに突っ張り棒タイプのポールを設置し、そこにモニターアームをクランプ固定するという方法があります。冷蔵庫自体は動かさず、ポールが壁と冷蔵庫の側面を支点にして立ちます。モニターは宙に浮いた状態になるので、下の空間はそのまま使えます。ノートPCと外付けモニターの二画面構成にしたい人には特に有効で、ノートPCをキッチンカウンターに置き、モニターだけをアームで目線の高さに持ってくる使い方がおすすめです。
クローゼットの扉裏を「ケーブル収納ステーション」にする
在宅ワークで地味にストレスになるのが充電ケーブルやUSBハブの散乱です。クローゼットの扉裏に粘着式のケーブルクリップやマジックテープ式のケーブルホルダーを貼り、充電器やモバイルバッテリーをまとめて収納するゾーンを作りましょう。扉を閉めれば見た目はすっきり、開ければすぐ取り出せる。電源タップを扉の下部に固定しておけば、スマホ・ワイヤレスイヤホン・スマートウォッチを一か所でまとめて充電できる「充電ステーション」が完成します。来客時も扉を閉めるだけで部屋がきれいに見えるのが地味に嬉しいポイントです。
ベッドのヘッドボードをキーボードトレイ代わりに使う
ロフトベッドや棚付きヘッドボード付きのベッドを使っている人は、そのヘッドボードの棚部分をキーボードとマウスの置き場にする発想があります。ベッドに座った状態でちょうど手が届く高さであれば、簡易的な作業スペースとして機能します。ここで役立つのがBluetoothキーボードとトラックボールマウスの組み合わせ。ケーブルがないので棚の上でも使いやすく、少し後ろに持たれた姿勢でも操作しやすいトラックボールは狭いスペースに最適です。長時間の集中作業には向きませんが、メールチェックや軽いドキュメント作業なら十分こなせます。
窓の桟(さん)にノートPCスタンドを置いて立ち作業スペースにする
日本の賃貸に多い窓の出窓や幅のある窓枠。ここにノートPCスタンドを置くと、ちょうどスタンディングデスクに近い高さになることがあります。外の景色を眺めながら作業できるという精神的なメリットもありますし、日光を浴びながらの作業は眠気対策にもなります。ただし直射日光がモニターに当たると見えにくくなるため、薄手のカーテンを半分だけ引いた状態で使うか、画面の輝度を最大にして対応しましょう。防水・防塵性能のあるノートPCスタンドを選ぶと結露にも安心です。
スマートスピーカーを「作業時間管理デバイス」として再定義する
Amazon EchoやGoogle Nestをただ音楽を流すだけに使っている人は多いですが、在宅ワーカーとして使い倒すならタイマー機能とルーティン機能を活用してください。「25分タイマーをセット」と話しかけるだけでポモドーロ・テクニックが実践でき、「午前9時になったらニュースを流して照明をデスクモードにして」というルーティンを組めば、スマート電球と連携した自動的な「仕事モード切り替え」が実現します。物理的なデスクが狭くても、環境そのものをスマート化することで集中力のスイッチを作ることができます。
まとめ:スペースを増やすより「使われていない場所を発見する」発想に切り替えよう
広いデスクや専用の書斎がなければ在宅ワークはできない、というのは思い込みです。冷蔵庫の横、クローゼットの扉裏、ベッドのヘッドボード、窓の桟。これらはすべて、少し視点を変えれば立派なPC環境の一部になります。大切なのは高価なガジェットを揃えることではなく、今ある空間の「使われていない面や隙間」を見つけ直すことです。一人暮らしの部屋は狭いからこそ、工夫のしがいがある。そう思えると、デスク環境づくりがもっと楽しくなるはずです。
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